[ねぇ…答えてよ…ねぇ……ねぇ…]
みうの目から涙が溢れた…
(辛かったんだ……)
[辛いなら辛いって言ってよ!]
思わず本音がでた
[辛くて辛くて我慢することないよ?]
私がそう言うと手で顔を隠した
[ごめん……私辛い……辛くて辛くて……もぉ笑顔すらできない…]
そういって体を崩した
[親友なんだから辛いことは辛いって言ってよ…私みうの気持ち薄々気づいてた…辛いよって……けど……]
私はこぶしを握った…
[美羽は優しいから……なにも言わないだろうと……期待してた…ごめんね…]
そう言うと美羽は立ち上がり
[私はいつも…期待されてばっかで自分の意見も言えずにいた……]
私は美羽の手をそっと引いた
そして手のひらに指で書いた
“うちらは一生親友”
私たちは昔その合い言葉を頼りに喧嘩した日も仲良くしてお互いに謝ってきた…
[奈津子……]
美羽はうなずいて
[さぁ帰ろ?]
と笑顔で言った


