[この虹がずっと二人で見れたらいいな]




賢人がつぶやいた…




[二人でみれないの?]




おそるおそる聞いた




すると賢人が私を抱き締めた手をおろし道にでた




[俺はもうお前を迎えには行けない]




虹を見ながらつぶやいた



[いんまさっきくるっていったじゃん!]




[言った……けど…奈津子がきてほしかったらいく…]



[きてほしいわよ!]



[俺が……]




賢人が言葉をつまらした




[どうしたの?]




私が賢人の腕を掴んだらこういった




[俺は……ガンがある…]



[え?]



驚きすぎて言葉が出なかった




[だから俺は引っ越すんだ…大きい病院に行くんだ…]