近くの公園へ移動して。 ベンチに腰掛けた。 すると、近くの自販機に飲み物を買いに行った、田坂くん。 「はい、」 そう言って渡してくれたのは、オレンジジュース。 「ありがとう」 冷たい缶を両手で包み込むようにして、大切に持っていた。 素直に嬉しかったから。 こんな状況でも。 「…で、話だけど」 「あ、うん」 いざ聞くとなれば、緊張してきた。 別にあたし、悪いことなんてしてないけど…。 多分…