無愛想彼氏の気を引く方法。




「田坂くん?」


「だからもういいって、」


勘違いしてる…!


絶対、勘違いしてる。



「違うの!聞いて!」


「何が違うんだ?」


今、ここで言わないと後悔する気がするの。


だから、止めなきゃ。



「話を聞いてよ!」


あたしが大きな声をあげると、びっくりしたのか。


通り過ぎようとしていた足を止めた。



「あたしの話、聞いて?」