無愛想彼氏の気を引く方法。




マサとは幼なじみというか、腐れ縁だ。



だから、取って喰うってことはないと思うが…。




いてもたってもいられなくなった。



ガタッ



「どうした、田坂…」


勢いよく、教室を飛び出した。



「おい!田坂ぁーー!!」


後ろで担任が大声をあげていたが、今は授業どころじゃない。




屋上に向かって、全力で走った。


でも…屋上に着くと、



「…雨だ…」



ポツポツと雨が降り始めていた。