無愛想彼氏の気を引く方法。




「あぁ。アオならついさっき弁当抱えてすっごい顔して出てったよ」



あたしの表情を読み取ってか、聞いてもないのに発せられた言葉。



「どーする?」



どーするも何も、


あたしっ……



最低なことしてるっ!



「……よし!サボろうか」


「…ぇ……でもあたしはっ」




「大丈夫っ!色々教えてあげるよ」



妖艶な笑みを浮かべながら、人差し指を唇に当てた。