「少しはお姉さんに見えるわね(笑)」
失礼なことを言うのは、私の母原田佑子。
『お母さんってさらっと酷いこと言うよねー。』
私は3姉妹の長女。
全然しっかり者じゃないし、成績も良くなければ運動も苦手。
妹とは3歳と7歳離れているから面倒は良く見ている方だと思う。
「あら〜?そうかしら。思ったことを言っただけよ〜?」
『だからー、それが酷いんだってば!』
「今そんなことで喧嘩しなくてもいいだろ。今日は舞の入学式だぞ。」
「そうねー。舞も高校生になったんだもの。」
『お母さん!時間やばいよ!!』
ぐだぐだ話をしてたらもう家を出る時間になっていた。
「舞、支度は出来てる?」
『もっちろん!準備万端だよ。』
「じゃあ行きましょうか。ぱぱ、お留守番よろしくね。」
『行ってきまーす!』

