全然聞き覚えのない声だったが、 声のする方へ振り返ると、 30代後半くらいの男の人が 笑顔でこっちを見ていた。 しかし、 顔を見ても誰なのかわからなかった。 その人は私に近づいて、 「久し振り。俺のことわかる?」 私は首をかしげた。 「わからないかな?俺だよ、ほら、水泳の…。」 「……………。もしかしてバスの運転手さん?」 「そうそう!ほんと大きくなったな。」