今日は自己紹介があった。
名前、出身地。
この出身地の人はそうそういなかった。
でも、あたしの他にたった1人、いた。
「鶴木 将馬です」
そう名乗った男子生徒をどっかで見たことあると思った。気のせいかな…
咄嗟に記憶を辿る。

「あっ」
あたしは小さな声を漏らした。
あった。いた。…そうだ、あの子だ。
引っ越し初日あの公園で見たブランコで頭を抱えてた男の子。顔が一致した。出身地もここら辺だし、もしかして。

あたしは彼の顔を見て唖然とした。
やっぱり同じ学年だったのか、ましてや同じクラスなんて…。
これから喋ることもあるんだろうなぁ。唯一の団地だし。