そしてあたしの手を取って、
「行こ。…邪魔」
その女の子を除けて公園を後にしようとした。あたしは呆気に取られて鶴木に引っ張られるがままだった。

手……………

「ちょっと待ってよ!なんで!?」
女の子は必死に止めようとした。マジで状況が読めない上にあたしは何も言えない。聞きたいことありすぎて聞けない。
「なにがだよ?」
まず、女の子が来ただけなのに、なんで鶴木はこんなにキレてるのか、冷たいのか。

「……その子誰?」
あたしのこと?
女の子はあたしを敵対視剥き出しで見て来た。


「………………彼女だけど?」