3人とももう着いてた。
うわ…何このめんつ…いざ居合わせてみるとどうしていいのか、あたしは……
「おせーよ柚琴!」
「ごめん!」
あたしはそっと鶴木の顔を見た。
「あ、波多野!久しぶり~!」
「あぁ…うん」
何も気にしてなさそうな、いつもの教室の鶴木だった。普通に、笑ってた。あたし本当にこいつのキャラよくわかんない。でも、少し安心した。

思わずそっけない返事をしてしまった。そんなあたしたちに他2人は気づいていない。

あたしたちは喋りながらだらだらと商店街を歩いて、気になる店があれば入ってた。ほとんどが食べ物の店だったけど。

あたしは来てから速攻で後悔することになる。