あたしが3歩歩いたときには……抱きしめられてた。
幸せなのかなんなのかわからないけど、とにかく涙が止まらなかった。あたしはすべての想い吐き出すかのように泣きじゃくった。



「バカ……好きだよ……」



昼下がりの公園に木漏れ日が差し込んだ。
あのとき好きって言ってたら、こんなに待たなくてよかったかもしれない。こんなに胸が苦しいことなんてなかったかもしれない。でももういい。

会えたから。苦しんでたこと、想いふけていたこと、すべてを過去に思えた。

神様ありがとう………