ちょっと…なにこれ?なんかあったの?尋常じゃない。24件なんて……
分刻みに入っている不在着信。着信はついさっきまであったらしい。また来るかもしれない。

鶴木のことが無意識的に頭から離れ、あたしは家に急いだ。携帯を気にしながら。
どうしよう。どうしよう。なにかあったらどうしよう。でも、家族だったら家の電話か自分の携帯からかけるはず……

そのとき、タイミング良く携帯が震えた。着信音が鳴るより先にあたしは出た。

「も、もしもし!」
「あ!出た!…柚琴?」

…………………ん……………