あいつに会えるなら、他に何もいらない。もうなんでもいいから会いたいよ。あたしにとってここまで大きい存在になってたんだ。今更気付いた。

毎晩公園に行ったけど、現れるはずもない。わかってたけど、行かずにいられなかった。
このまま存在が消えるなんてありえなかった。
突然消えた影。突然消えたあいつとの時間。あいつとの幸せ。どこ……?

一緒に過ごした毎日がフラッシュバックしてくる。何を見ても、どこにいてもあいつを思い出す。
こんなに好きになるなんて思わなかった。好きなんてもんじゃない、もう消えない、かけがえのない存在なんだ。