「…いて欲しいよ。」

あたしは驚いて鶴木を見る。寄り添うようなスクールバックのあたりをじっと見てる鶴木。てっきりまた冗談みたいな返答をしてくることだとばかり思ってた。なに、これは、冗談?それとも……本気?

「……どーしたの?」

視線がぶつかる。

数秒間2人だけの時間が流れる。鶴木は視線を空の遠くへ移し、ゆっくり立ち上がった。そして我に返ったようにいつもの調子で言った。
「なんでもない!ねぇ俺お腹すいた。どっか行かない?」