スノードロップ~arisu~

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本家につき、リビングへとつながるドアを、ノックする。



コンコンッ


「はい。どうぞ。」



なかから、冷めた声が聞こえる。


「失礼します。お久しぶりです、お母様・お父様。」




「あなた、来るのが遅いわよ。」




「すいません。」



こんな冷めた声で、私の名前すら呼ばないのが本当の母親。



来るのが遅いって言っても、ぴったりじゃない・・・。



でも、他の3人はそろっているから何も言わない。


いっても無駄だし。



静かに私は、席に着く



「では、何か報告はあるか?」


父親がきく。



そこで、おずおずと美紀が手をあげた。


私と話すときとは、うってかわってやさしい声で、お母さんが言う。


「なに?いってみなさい、美紀。」



「う、うん。あのね、ママ・パパ・・・。」



ちらっと、誰にもきづかれないように、私のほうをみてニヤッと笑った。



あぁ、また何か企んでる。




「私、実はアリスと同じ高校でしょ??
  それでね、前廊下ですれ違った時に私のことを階段から
 突き落とそうとしたんだよっ・・・。」


は?