「あぁ~今日は一日がんばれるわー!!」


「だねぇ~なんてったって、美龍のみなさんを見れたんだもの♡」


女子たちが、満足げに席に戻りおしゃべりを始める。


そんな中、ガタっと席を立ちかばんを持って教室を出ていくアリス。


廊下にいる奴らが、


「誰とでも寝るんでしょー?俺予約していいー??」


なんて言ってくる。


まじで、うざい。


「ねぇねぇ、無視―?すずしい顔しちゃって。ギャハハ!!」



すずしい顔??


そっか、表情が私にはないもんね、本当は頭がごちゃごちゃ。



すべてを、吐き出してしまいたい。



でも、私に家族なんて愛しい人なんて友達なんて






















         頼れる人なんていない・・・。






いつもは、どうってことないのに今日はそれが無性に虚しく感じた。