健斗は高校にいっていない。そもそも受験すらしていなく、ガテン系の仕事をしているらしい。
一人一台原付を所有している。そんな集団であるためもちろん黒髪は誰一人としていないし、ピアスもあいている。中には顔にもたくさん穴があいている奴もいた。
夏休みが終わったばかりの今、南高校の菜津音たちは黒髪に制服という'女子高生'そのものだった。
南高校は偏差値も平均以上とわりと高めな学校だ。そのなかでふざけてヤンキーなどと言われたこともある彼女たちだが、本当のヤンキーとは健斗たちのことだと思い知らされる。
彼女たちの中では、より派手でよりヤンキーのような奴がかっこいいというのが無意識に頭の中に存在していた。
ー…なんか、ぶっちゃけ怖そうじゃね?
「てか後から学校おわってから来る奴もいるかもだから」
若干気まずい空気ではあるが健斗が話をきりだした。
「じゃあ誰か里香乗せてやって!俺こいつ乗せるし」
「あ、うん…」
指をさされた菜津音は健斗が跨がる原付の後ろにゆっくり乗る。
里香は赤い頭の短髪の人の後ろに乗っていた。
「いくよ?」
後ろを振り返って確認をとる健斗。
一人一台原付を所有している。そんな集団であるためもちろん黒髪は誰一人としていないし、ピアスもあいている。中には顔にもたくさん穴があいている奴もいた。
夏休みが終わったばかりの今、南高校の菜津音たちは黒髪に制服という'女子高生'そのものだった。
南高校は偏差値も平均以上とわりと高めな学校だ。そのなかでふざけてヤンキーなどと言われたこともある彼女たちだが、本当のヤンキーとは健斗たちのことだと思い知らされる。
彼女たちの中では、より派手でよりヤンキーのような奴がかっこいいというのが無意識に頭の中に存在していた。
ー…なんか、ぶっちゃけ怖そうじゃね?
「てか後から学校おわってから来る奴もいるかもだから」
若干気まずい空気ではあるが健斗が話をきりだした。
「じゃあ誰か里香乗せてやって!俺こいつ乗せるし」
「あ、うん…」
指をさされた菜津音は健斗が跨がる原付の後ろにゆっくり乗る。
里香は赤い頭の短髪の人の後ろに乗っていた。
「いくよ?」
後ろを振り返って確認をとる健斗。
