「あーもしもし?うん、わかる?里香!菜津音の友達ー!」

里香が電話している間、話をききながらも自分の携帯を握りしめていた。
ー…直樹の連絡先、消す必要はないよね?

「うん…あ、じゃあ迎えきてくれるの?…うん、うん。わかったあ、いまからそこ行くねー」

電話をおわらせると満面の笑みで菜津音にオッケーサインをだした。

「やったねー!さすがじゃん!」
「いまからあっちのコンビニきてくれるって」

二人はコンビニのほうへ歩いていった。
健斗の友達はどういう人だろうとかかっこいいかなとか。

「あ!あれ健斗くんたちだ!」

4、5人くらいの男子高生が見えた。中でも金髪にちかい髪色の男が二人に手をあげてみせる。

「みんないかついね?」
「ねー!」

聞こえない程度の声で話ながら健斗たちに近寄っていった。