あー、もうやだー!
朝ごはんを口に詰め込みながら、ちらりとソファを見る。
「もう…来年進級できるのかなあ…」
もぐもぐとトーストを食べながら呟く。
「めい、あたし一時限目から授業入ってるから先にいくよ?
戸締まり、よろしくね!」
「おねえちゃん…」
「あーあー、泣かないの!」
大人っぽい私服を着こなすお姉ちゃん。
また泣きそうになったわたしを見て、笑いながらわたしの鼻をつまんだ。
「ふぎっ…」
「泣いてたら、せっかくの可愛い顔が台無しだぞ!!」
そう言い残して、足早に出ていった。
美人でかっこいい自慢のお姉ちゃん。
泣き虫でドジなわたしなんてまだまだ。
食べ終えた食器を片付けて、軽く掃除をする。
昨日は雨でできなかった選択を干して、そらくんに、ホットミルクを作る。
「そらくん、そらくん。
おきて、ホットミルクできたよ。」
ふわふわな髪を撫でて、そっと起こす。
「んう…
あ、おはよう、めい…」
ゆっくりと伸びをするそらくんの頬に、そっと口付けをする。
「んふふ、寝癖ついてる…」
「あれ?ほんとだ…」
ゆっくりと起き上がって、わたしの髪の毛を優しく撫でてくれる。
「きょうも、めいは泣き虫だったね?」
「うるさいよ、そらくん。
さすがにわたしだって怒るよ?」
ほっぺたを膨らませながら反論する。
「可愛いことしないのおー
おいら、そういうの弱いからねー」
ふわん、と笑いながらわたしのことを抱き締める。
もう、お分かりだと思いますが。
わたし、時雨めい、15歳と
葉月そら、17歳は
付き合ってます!!
