親から守れるのは俺


綾子は何度かに渡って楽器を運んでくると椅子に座った


「なんか気になるのある?」


『いや、別に…あんまり知らないし…』


「そうよね…」


『綾子さんは何を吹けるんですか?』


「ここにあるのは全部吹けるかな、ちゃんと習ってるのはフルートだよ」


『あの…私はここで楽器を吹いてこれからは…』


「えっと…入りたい部活ってある?」


『特に…』


「じゃあ、吹奏楽部に入りなよ!」


『綾子さんは…』


「私も吹奏楽部にいるよ」


『(じゃあ、入ってもいいかな…)』


「まずは、吹こうか?」


『はい!』