圭人がお皿を運んで来た


圭人が持っているお皿は一つだけ


そのお皿にはチャーハンがのっている


沙紀の前にお皿を置くと沙紀の向かい側の席に座った




『圭人は食べないの?』


「俺はもう食べた」


『(私のために…)』


『ありがとう』


「おう」




沙紀はチャーハンを口に運んだ




『(おい、しい…)』


『今まで食べた食べ物の中で一番おいしい』


「それは言い過ぎだろ」


『ううん、凄くおいしい』


「それは、良かったな」


『(見た目は怖い顔してるのに笑うとカッコいいかも…)』