親から守れるのは俺


圭人はベッドに座り、沙紀を見つめていると沙紀が目を覚ました




『圭人…』


『なんでだろう…圭人の顔を見てると涙が出てくる』




沙紀の目には涙がたまっていた


寝る前の記憶を思い出そうと目をつむりながら起き上がった


起き上がると圭人との距離が近く、目を合わせるのが恥ずかしかった




『私…』




どうしたんだろう、と続ける前に圭人に抱きしめられた




「悪かった…俺が話し始めたせいで…」


『ううん…いいの』


「思い出させて悪かった」


『うん』