親から守れるのは俺


二人が家から出て行ったのを察してからベッドの沙紀が寝ている横に腰をかけた


はだけていた布団を直そうとしたときに右の二の腕が袖から見えた瞬間、さっきの沙紀が言っていた言葉を思い出した




2人目の父親は暴力ばっかり…


2人目の父親は、泣いたらすぐに叩かれた、あれからこんな風に泣くこともできなかった




そこにはまだ傷が残っていた


圭人は傷跡をなでると袖を戻し、布団を戻した