久遠の剣客



母の言葉に絶句した!?


―――そんな筈はない…。

確かその事故のおかげで生じた急ブレーキで私は眠りから解き放たれたんだ…と手話で説明しても…。


「確かに前車両が急ブレーキかけたから急ブレーキはかけたけど…久遠ったら寝ぼけてるんじゃないのーー!!」


明るく笑われてしまっただけ………。


私だってバックミラーにさっきからうつる銀狼が夢だと思いたい…。


―――無駄だ…!!
今のところお前以外は俺は犬に見られている。



心に直接響く声に私も反論する…。