化け物は次第にニヤリと笑い…私に変化が訪れるのを待った。 待った…が…しかし何もおこらない…。 次第に慌てた形相になり化け物はなんども先程の名前を…唱え続けるけれど何もおこらないどころか最後の九つの尾が私の喉元に収まる様を見届けるだけ……。 「なぜだ……!! なぜだ…………!!! お前は一体…!!」 「――その名前は兄の名よ!!!」 二故を弾きながら困惑する化け物に向かってしたり顔でいてやった! 「兄……まさか……!! お前はあの時の……チビな娘!!!」