ある宿舎で出会った者がいた。


そうして――。

幾年をかけて巡りあう。


ある旅人となって…3人の姿があった。


誰も知らない。

五胡十六国の曼陀羅にそう記されているという。


…ある旅人は銀の鬣をふりかざす狼とよばれる男…。

ある旅人は黄金の羽根を持つ鷹と呼ばれる男。


ある旅人は二胡を持つ男装した女。


それぞれがいつか世界のどこかで巡りあう。


五胡十六国の始祖達

そして虹色の尻尾がきっと音色を二胡の音色を奏でる…。

とこの曼陀羅は説く…。


まだこの曼陀羅は発見はされていない深い土の中で眠っている。

いつかどこかで二胡の音色に誘われて出会う久遠の剣客へ…。


…The end