宿屋の主人が地に立つ足元に揺れる九つの尻尾を持つ狐の影が映っていたからだった…。 思わず息をのみチラリと奴をみた…。 先程の男は相も変わらずただひたすら刺すような冷たい瞳で睨みつけていた。 この店屋の主人…気づかなかったが――こいつこそ…探し求めていた幼いころからの仇だ…!!! 以前あった時より…力が弱まっていたのは…なぜだ………? いやそんな事はどうでもいい…。 ―――今ここでやらなければ今度こそやられるし仇もとれるかもわからない……。