---出ないわけがないよな‼
背後をポツリとぼやきながら銀が通りすぎる。
この間のリハーサルの状態を考えたら…
化物がほっとくはずないわよね。
今度の本番はきっとただではすまされないだろう。
考えるだけでも頭痛がしてきそうだ。
それにつけてこの尻尾‼
一体南なんだろう‼
ボンヤリ考えごとをしていた時だった。
何かにつかまれた感触がしてふと視界に
紙面から手が出てきて私の腕を掴んでいた。
---な、なに??
って言う前に銀がその手に向かって噛みついた。
手はそのままユラユラと微妙にゆれながら紙面の中へと消えた。

