「今日はお疲れ様!!
今度はいよいよ本番だね!!」


車に乗り込んだ私達に麗先生が優しい微笑んだ。


――また本番で…。


麗先生に別れを告げて帰路につく。


なんとか眞夜未 単衣から取り戻した伽耶の欠片を握りしめる。


なんだか複雑な気分…。

私の過去の欠片がこの手の中にあるなんて…。


―――どうしたんですか?


鳥籠の中の鷹が声をかけた。


―――うん…。
なんだか不思議…。
こうやって過去の自分のモノを手にしてるなんて…と思ってね…。