―――そうですか? たまにはその旋律もいいじゃないですか? 悪くない音ですよ…。 嫌みなのかはわからないけど…苛立つ銀狼に反論するように鷹が私の二胡の音色を誉めた。 ―――もうやめる…。 お風呂入ってくる。 銀狼が私の前に立ちふさがった。 ―――まだだ!! 納得するまで弾け!! お前わかってんのか? 伽耶の二胡を巡って眞夜未 単衣〈マヤミ ヒトエ〉とやり合わなきゃ伽耶の二胡は弾けないんだ…。 リハーサルそんな調子でやるつもりかよ!!!