二人の姿をみて母親も顔がにこやかななりいつもより優しい声になった。 「久遠の母親です…。 久遠と一緒にいてくれたの?」 「――はい。」 丁寧な二人の挨拶にご機嫌そうな様子の母親を複雑な目で見守るなか自宅と養成塾の稽古場を結んだ通用口の扉が開き麗先生が入ってきた。 「おおっ…。 劉くん!!無事だったみたいだね。」 柔らかい優しい笑みで出迎えてくれた麗先生に会釈してる間に先生も後ろの2人に視線が止まった。 「先程電話をくれたのは…どちらかな?」