―――ヤバイ!!ヤバイ!!これ完全ヤバイ!!



だんだんその壁はいきなり例の化け物を形どり――ノガスカアァァ………!!!なんて気持ち悪い声をあげた!!


―――のぞむとこだぜ!!!



もう後ろの私なんか完全無視でしょー的な勢いでそのまま阻む化け物の顔を駆け上がり向こう側へと軽々しく着陸した。

上空ではあの距離から有意義に空中飛行する鷹のあとをおいかけ学校をあとにした。

ふと視線を感じ銀狼の背中に乗ったまま校庭を振り返ると土埃で染められた背後から1人二胡を奏でながら見つめる彼女の姿が見えた気がした。