―――こっちから話かけなきゃいけないのかなー? また得体の知れぬ者と遭遇してしまった…と悔やみつつとりあえず近くに鷹か銀狼がいないか確認しながらキョロキョロとあたりを見回した。 ―――あんたが例の二胡の持ち主じゃな!! 私を見上げながらその白い髭のお爺さんは答えた。 ―――わしの名は…李柏〈リハク〉。 西域より楼蘭〈ロウラン〉を経て時代の行き先を示す。 ―――李柏…? 半透明の身体がうつしだすその姿を揺らしながらその老人は名乗りを立てた。