――ひるむな!! そのままひいてろっ……………!! その様子に私は弦を緩く弾きそうになり鋭い瞳で睨まれた。 ―――わかってるわよ!! 狼のくせに生意気…なんてヤケになりながらなんとなく懐かしいやり取りが恐怖を和らげた。 そのお陰もあってか私は心を静めてやがてゆっくり二胡を奏でる。 ―――うぎゃゃゃああっー!!! 鏡の中にいた怨霊なのかなんなのかはわからないけど私の二胡の音色に断末魔をあげてやがて風の中に溶け込むように消えていく…。