神様が泣いたあと



原田さんは俺の声に気付いて、こちらを向いた。

「ちょい来てー」

哲と幼なじみなら少しは話しやすいだろうし、哲なら上手く会話を繋げてくれる。

そうやって少しずつ話し相手を増やしていったらいいんだ。


原田さんは少し離れた席からジッとこちらを伺っていた。

その表情は少し離れていて見えなかったけど。