原田さんは俺の声に気付いて、こちらを向いた。 「ちょい来てー」 哲と幼なじみなら少しは話しやすいだろうし、哲なら上手く会話を繋げてくれる。 そうやって少しずつ話し相手を増やしていったらいいんだ。 原田さんは少し離れた席からジッとこちらを伺っていた。 その表情は少し離れていて見えなかったけど。