原田さんはいつもヒトリで、それが当たり前の顔をしている。 “あの子はヒトリの方が好きなんだよ”ってクラスの奴らが言ってたけど さっき話していた原田さんの顔はなんだかとても楽しそうだったから。 楽しそうだったから。 「あ、じゃあ久しぶりに話せばいいじゃん!オーイ原田さーん!」 俺は原田さんに向かって大きく手を振った。