神様が泣いたあと



あたしは丁寧に文字を味わいページをめくる。

時間がたつにつれて、まるで自分も仲間の一員になったかのように


ドラゴンと戦ったり

仲間と笑ったり

海の精霊に出会ったりしているみたいだった。



ページをめくるごとに現実世界の風景も音も消えてしまう。

見えるものは緑いっぱいで険しい山々や透き通った湖、それから風の音。