一瞬の沈黙のあとに原田さんはまた顔を赤くして慌てた。

「ごっごめんなさい!こんな話おもしろくないよね。ごめん……ほんと……。気にしないで…」




知っている。

このひとは、知っている。


疎外感と焦燥感。
こころに渦巻く痛みを。



「ねぇ俺にもおすすめの本、紹介してよ」