空港につくと、人込みのなか翼を探した。


翼を見つけるのに必死になるなんて初めてだった。

だって、翼はいつも俺の名前を呼んで向こうから来てくれたから。


いつからだろう。

いつから俺は翼を見失っていたんだろう。