神様が泣いたあと




俺はトイレに連れ込まれた。

いくらもがいても手を縛られたロープはほどけない。

「アハハッ!まじだ!男のくせにすげー可愛い顔してるし!」

見たことのない顔が笑う。

「なぁ、噂で聞いたんだけどさお前まじでホモなの?」

「なー…。まじで、やるのかよ?だってコイツ男だぜ?」


逃げたい。
逃げなきゃ。

叫んでもガムテープで塞がれて上手く声が響かない。


「ま、顔がこんだけ可愛ければ充分じゃん。まじでホモか確かめるだけだし。じゃあ、俺のくわえて見ろよ」


そう言って真ん中の俺がベルトをはずし始めた。

その間に笑い声をこらえながらもうひとりの誰かがガムテープをはがす。