神様が泣いたあと




「……いつ…いくの?」


「……明日」

「明日?!?」

「ごめん。ビックリしたよな。俺もビックリした。けど……もう決めたから。今が苦しいから逃げるわけじゃないことは理解ってほしい」



理解る。

それは理解るよ。


けど早過ぎるよ。

だって、今目の前にいる翼くんが明後日にはいないなんて……。

傍で笑ってくれていたことに、あたしはいつも助けられていた。


「翼くん、頑張ってね。どこにいても何があっても、あたしは翼くんの味方だから」

「……ありがとう」