神様が泣いたあと





「……きっと哲も今の翼くんと同じ気持ちだと思う。そしてあたしも今の翼くんと同じ気持ちなんだろうね」



そう言って、原田さんは図書室を出ていった。


柔らかくて切ない笑顔を残して。