なぜだか分からないけれど、みんなが俺を変な目でみる。 俺はどこかおかしいんだ。 俺はみんなと違うんだ。 そう考えるようになった。 学校に行く時間になると必ず嘔吐する息子を母親は悩んだあげく転校させることにした。 父親は仕事でフランスに行っているためなかなか家に帰ってこない。 本当はずっと家に閉じこもっていたかったけれどこれ以上1人で家事と育児をこなす母親を心配させないために俺は新しい学校へいくことにした。 だけど、その頃にはもうすでに他人を信じることができなくなっていた。