だけど俺の答えにその場にいた誰もが顔を歪ませ俺を罵倒し始めた。
“アタマ オカシインジャネーノ”
自分が罵られている理由がわからなかった。
ただ、みんなと同じようにすきな人の名前を言っただけだったのに。
次の日から、俺はいじめの標的にされた。
俺の触ったものには誰も触ろうとしなかったり
目の前で暴言を吐かれたり
グループをつくるときは誰も俺を仲間にいれなくなった。
さらに俺が名前を挙げた男の子は俺のことを汚物でも見るかのような目でみて一切近づこうとしなくなった。
『昨日まで一緒にいたのに』
幼心を砕くのには充分すぎる出来事だ。



