神様が泣いたあと



俺が転校を繰り返していた理由

それは親の転勤なんかじゃなかった。

小さい頃から好きになるのは女の子より自分と同じ男の子だった。

周りが頬を赤らめながら楽しそうに好きな女の子の名前を教えあっていることに違和感を感じていた。


「翼は誰なんだよ?」


自分に振られた問いに俺は素直に答えた。

すきな気持ちに嘘をつく必要なんてないと思ったから。