騒然とする教室がすごく遠く見える。

あまりにも自分とかけ離れた話をされているみたいで、だけどそれは紛れもなく俺たちの話で。


「……どういうことだよ…」


呆然と突っ立ったままの俺にゲラゲラ笑う男子がやってきて俺の肩をガシッと抱いた。


「友達のフリして欲情されてたんだよ、お前」


ドッと教室が笑いで溢れた。
俺を見てヒソヒソとささめきあう声もした。