中庭、食堂、体育館、屋上、図書室…… 授業中なんて構わず思い当たるところをすべて探しまわった。 額の汗を拭いながら走り回る。 最後の場所、非常階段。 そこに翼くんはいた。 小さくうずくまって震えているように、見えた。 「……翼くん!」 肩で息をして、滝のように汗が流すあたしの声に翼くんがゆっくり顔をあげた。 「原田さん……?」