翼くんなら、きっと哲ちゃんを笑顔にできる。 なぜなら彼はあたしにもう一度笑顔を教えてくれた人だから。 どこにもいけなかったあたしに、もう一度陽の光を見せてくれた人だから。 あたしの大切な人たちが歩む道の先に光があることを ただ願う。 翼くんを探しにいこう。 また暗闇に飲み込まれているかもしれない。 あたしは涙を拭いて、走り出した。 廊下は窓から差し込む陽の光に照らされてキラキラと光る道のように見えた。