「哲!!」 ガタンと大きな音をたててドアを開けると、保健の先生がびっくりしたようにこちらを向いた。 「先生、哲は?!」 荒い息を整えることなく声を出した。 「木戸くんなら今眠ってるわ。過度な疲労ね。大丈夫、きっとすぐ良くなるわ」 その言葉を聞いたとたん体中から力がぬけていき、壁に寄りかかり初めて一息ついた。 「……よかった…!」